アイスレンズの成長速度
どうやらアイスレンズの成長速度は、成長面の過冷却度に比例している。
実際に、アイスレンズの成長速度がかわっているときは、成長面の位置(温度)も変わっている。
藤の森土中(右図)およびガラス粉粒体中(左図)で測定した、アイスレンズの成長速度と、成長面の過冷却度の関係。
右図のA0, B0はそれぞれ温度勾配0.2, 0.125K/mmを与えた試料中のアイスレンズの成長速度を、左図の×印は純水中での氷の成長速度をそれぞれ示す。
アイスレンズの成長速度は成長面の過冷却度に比例した。
過冷却度と成長速度の傾きは、試料によって異なった。
これは、アイスレンズ成長面と試料粒子間の不凍水膜の自己拡散係数の違いのためではなかろうか?