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HYDRUS 土中水分・塩分移動予測汎用プログラム
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HYDRUS-1D Ver 4.x

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下記訳書の販売を終了いたしました。今後はPDF版をご活用ください(2012.9.14)。

HYDRUS-2Dによる土中の不飽和流れの計算
D. Rassam, J. Simunek, and M. Th. van Genuchten 著

取出伸夫・井上光弘監訳

訳者
井上光弘 (まえがき,入門例題,3章,付録II,III, VII)
鳥取大学乾燥地研究センター
長 裕幸 (6章,付録I, VII)
佐賀大学農学部
取出伸夫 (1,2章)
三重大学生物資源学部
西村 拓 (5章,付録V, VII)
東京農工大学農学研究科
諸泉利嗣 (4章,付録IV,VI)
岡山大学環境理工学部


HYDRUS-2Dは,George E. Brown, Jr. Salinity Laboratory (米国農務省塩類研究所,リバーサイド,カリフォルニア州,http://www.ussl.ars.usda.gov/)において,Dr.Simunek らによって開発された2次元土中水分・塩分移動予測汎用プログラムである。現在,プログラムの販売,ユーザーの管理は,International Ground-water Modeling Center (IGWC)http://www.mines.edu/research/igwmc/)で行われている。HYDRUS-2Dは,有限要素法における要素のメッシュを自動的に作成できること,入力画面上で様々な境界条件,初期条件等の設定が容易に行えること,2次元水分・塩分移動の結果を動画として視覚的に理解できること,逆解析によるパラメータ推定が行えること,さらに地温と植物根による吸水を加味できること等が特徴である。計算の信頼性や汎用性の高さから,欧米を中心に,広く研究,教育,応用面で用いられている。我が国においても,こうした汎用プログラムを用いた土中の物質移動予測の重要性は増しているが,HYDRUS-2Dが英語ソフトである上,マニュアルも英語で書かれていることが,多くの初級ユーザーの障壁となっていると思われる。
本書は,不飽和土中の水分流れの基礎的事項を理解している初級ユーザーに対して,2次元水分移動を中心としたHYDRUS-2Dの利用法を解説することを目的としている。まず,入門例題と1章のプロジェクトを作成しながらHYDRUS-2Dの環境に慣れ,その上で,必要な項目の例題に取り組むのが効率的な学習法である。プログラム画面の標示が英語であるため,本書においてもHYDRUSのコマンドは基本的に英語で表記し,日本語訳を併記した。本書の翻訳にあたり,日本語ウィンドウズ環境(Windows 98以降)にインストールしたHYDRUS-2D(バージョン 2.08)により動作確認を行った(バージョン2.1以降では,ユーザー認証の方式が異なる点に注意頂きたい)。また本書は,HYDRUDの1次元バージョンであるHYDRUS-1Dの多くの入出力画面に対しても活用できる。なおHYDRUS-1Dは,上記のIGWCのサイトよりダウンロードできるフリーソフトである。
現在,訳者らが中心となって活動している農業土木学会土壌物理研究部会HYDRUSグループでは,本書を用いた大学院講義ノート,その他追加例題,応用事例等を,ホームページに公開する準備を進めている。より広くHYDRUSが普及し,活用されるためには,ユーザー相互の情報交換の場を広げることが大切と考える。HYDRUSグループ(hydrus-grp at bio.mie-u.ac.jp)まで,HYDRUSの活用に関する情報をお寄せ頂ければ幸いである。


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